The musical concept of "Mono Creation"
Many styles under one roof... Creating music of different genres
through innovative thinking and seeing beyond existing musical styles.

2015.12.19

2015. 12.19 O.A. (小川隆夫)

小川隆夫

Stella.J.C (以下:S):平戸さん、来週はいよいよクリスマスですね。

平戸祐介 (以下:H):ねぇー、ロマンチックですね〜、うきうきしますね〜

S:わくわくもしてまーす。あはは。

H:Stellaちゃんは何かサンタさんにお願いしたいこととかあるんですか?

S:そうですねー、欲しいものはいっぱいありますけどー(笑) あ、ステーキ食べたい!(笑)

H:あ、いいじゃん!

S:あと、私の今使ってるパソコンが調子悪くて…なのでパソコンもほしい。あとお財布も変えたい(笑)。あ、それからクリスマスを海外で過ごしてみたいですね!

H:あー!なるほどね!今四つ?言った中でお肉食べたいって言いましたよね?それはたぶん叶えられるんじゃないでしょうかね(笑)。

S:あはは。そうですね、じゃあぜひサンタさんお願いしまーす(笑)。

H:Stellaちゃんにぜひお肉を持ってってあげてくださーい(笑)。

今週はですね、ゲストにジャズジャーナリストの小川隆夫さんを迎えてお送りいたします。小川さんと言ったらですねー、ジャズのトランぺッターで有名ですね。Miles Davisを語らせたら、もうこの人の右に出る人はいないんじゃないかなっていうくらいの存在の方です。

今週のファーストソングは、82歳にして現役のサックスプレイヤー渡辺貞夫さんです。僕も大変影響を受けたジャズミュージシャンではあるんですけれども、今年10月にですね、およそ二年ぶりのブラジルレコーディングアルバム『Naturally』をリリースされました。来年2月5日には、なんとアルカスSaseboでのライブも決まっております。詳しいことは渡辺貞夫さんの公式WEBサイトをチェックしてみてください。では、ニューアルバムタイトル曲をお届けしましょう。聴いてください。『Naturally』

Naturally

渡辺貞夫「NATURALLY」
iTunes https://itun.es/jp/qoE-9

H:今週はですねー、ゲストに素晴らしい方をお迎えしております。
ジャズジャーナリストの小川隆夫さんです!

小川隆夫 (以下:O):どうも、よろしくお願いいたします。

H:よろしくお願いいたします。

S:よろしくお願いしますー。まずはですね、小川隆夫さんのプロフィールをご紹介したいと思います。職業、JAZZジャーナリスト・整形外科医・DJという小川さんなんですが、ニューヨーク大学の大学院在学中にArt BlakeyやMarsalis兄弟など数多くのミュージシャンと知り合い、帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の本を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名で、その他、Miles Davisやブルーノートの創始者Alfred Lionの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中です!

H:はい、ということで年末の慌ただしい中ありがとうございます。

O:いえいえ、師走と言っても私いい歳してますからそんな忙しくないんです。

H:いやいや、いい歳と言っても見た目すごい若いよね。

S:うん!そしておしゃれですね。今日のファッションなんですけど、グレーとワインレッドで…

O:あはは、その辺にあったものを着て来たんです。

H:いやいや、なかなか小川さんの年代でその色合いを合わせられる方いらっしゃらないと思います。

S:靴もNIKEのグレー、靴下はドットのワインレッド。

H:ほんとだー。こんなおしゃれなジャズジャーナリストいないっすよ。

O:そんなことないですよ。

H:やっぱりその背景には、ジャズの帝王であるMiles Davis。あの人も…

O:Milesはかっこ良すぎですよ。

H:小川さんもかっこいいですよ。

O:Milesはほんとに憧れましたけどね。

H:Milesを語らせたら小川さんの右に出る人いませんから。

O:でも左に出る人いると思うよ。

H:あはは。

S:あはは。

H:いやいやいや、そう来ましたか。

O:あはは。

H:ちょっと話が前後しちゃうんですけど、Stella.J.Cの音源聴いてもらったということで…

O:うん、聴いたし、ビデオも観ました。かっこよかったー!

S:うれしいー!ありがとうございますー!

O:歌ももちろん良いんだけど、メロディーも良いし、すごいかっこいいんだけど、映像もよかった。

S:うわー、そんな風に言っていただけてなんかホッとしてる自分がいます。

O:曲も良いし、映像も良いし、なかなかレベル高いなーって。

S:平戸さん、Wouter Hamel、関口シンゴさんにご協力いただいて、素晴らしいものを…

O:あれ良いものつくったね。

H:ほんとっすよ。

O:自慢していいと思います。

S:うれしいー、ほんとに有難うございます。

O:別に胡麻すってるわけじゃないから。笑 僕あんまり胡麻すらない方だから。

H:小川さんそうっすね。あんまり良くなかったよっていうのは、結構正直に言ってくださる。

S:ほんとですか。これから頑張っていきます!ありがとうございます!
すみません、私の話になっちゃいましたけど、まずはお二人の関係を伺いたいなと…

H:お二人の関係ですか?笑

S:あはは。

O:あはは。

H:関係は至ってノーマルですよ。あはは。

S:あはは。あのー、出会いのきっかけですね。

H:あ、出会いね。出会いはですね、quasimodeが小川さんのラジオ番組にゲスト出演させてもらったっていうきっかけもあったり…

O:もっと遡ると、平戸くんがあるコンテストのとき。あれが最初だよ。

H: あー!そうだ!

O:あれはもう何十年前だね、あはは。

H:そうですね、あれは1995年ですね。

O:そうか、20年前か。

H:そうですね。

O:毎年楽器別でコンテストをやってて、その年はピアノのミュージシャンが来るコンテストで平戸くん優勝したんですよ。そのときの審査員の一人が僕だったんです。

S:えー!

H:はい、小川さんが観てらっしゃるところで演奏して…それでまたその時の審査員の方たちがとんでもない人たちだったんですよ。

S:そうなんですか?

H:小川さんを筆頭に!

O:僕は筆頭じゃなくて、枡席ですけどね。

H:いやいや。今なくなっちゃいましたけどスウィングジャーナルというジャズのトップの雑誌がありまして、その雑誌の編集長の方も来てましたし、あと小曽根さんもいらっしゃったし。

S:そうなんですね!

O:びびるよね!

H:びびりますよ!

S:すごーい!

H:大西順子さんもいたし。

O:いたね。見事に優勝だから平戸くん。

S:うわーさすがですね!でもその縁から始まってるんですね。

H:そう、そこからでしたね。

O:それでねぇ、僕、他所の局でジャズのラジオ番組やってましたけど、その一回目の一曲目がquasimodeなんだよね。

H:うわー、ありがとうございますー!

O:それはねぇ、意図して選んでて、僕quasimodeの音楽すごい好きだったから、これはもっと日本でいろんな人に聴いてもらいたいなーと思ってオープニングの一曲目はquasimodeだったの。それで、あれはスタジオでリハーサルやってるときに僕がお邪魔して、メンバー全員のインタビューをさせてもらって。それは二回目の放送のときに流したね。

H:そうですかー!うわー、一回目二回目といいquasimodeで!

O:それでラジオの最終回のときも、quasimodeで締めたんです。

H:あら!

S:すごーい!

O:自分の中でquasimodeのストーリーができただけ、自分のストーリーが。

H:わー、ありがとうございます〜ほんとに。

O:それだけファンだってことですよ。僕もほんとにね、quasimodeだけじゃなくって、平戸くんのピアノにもすごく楽しませてもらって、いいなぁ〜って思う瞬間がいっぱいあるんでね。

H:ありがとうございますー

O:いやいやいや、こちらこそありがたいなぁと思って。

H:小川さんは、都内でも音楽ゼミナールって言って、音楽聴きながらね…

O:うん、音楽聴きながらこういう話をするっていうのをね。

H:レクチャーも受けてね。

O:そう、平戸くんも来たよね。

H:行きました。

O:遊びに来てくれてね。

H:その時はマイルスの回でした。

O:そうだね。

H:ぜひねぇ、みなさんもお時間があれば参加していただきたいです。

O:宣伝になっちゃうんですけど、僕のFacebookだとかブログを見ると予定が出てますんで、あはは。なんつっちゃって、いいのかな。あはは。

H:いやいやいいんですよ。
先程もプロフィールにもありましたけど、Miles Davisやブルーノートの創始者Alfred Lionのね!

O:その主治医ってどっかに書かれちゃってそうなっちゃったけど、ちょっとニュアンス違うんですけどね。たまたまMilesは足が悪くて、僕が整形外科医なもんですから、ちょっとリハビリの相談にのってあげたって言ったら偉そうでよくないけど、相談を受けたんですよ。それからAlfred Lionは、日本に来たときに、彼は心臓病ですごい具合が悪い状態で来ちゃったもんだから、僕は専門外だけどとりあえず彼にずっと付いていて、何かあったら僕の知り合いの内科の循環器の医者に紹介しようっていうんでいろいろ手配をしたっていうことをやっただけで、主治医っていうのとはちょっと違うんですけどね。

H:いやだけど、主治医みたいなもんですよー。帝王のMiles DavisとAlfred Lionをって、なかなか近づけない人たちですからねー。

S:そうですよねー。

H:うらやましい。小川さん、MilesのYou´re Under Arrestのアルバムの写真を撮った人とたまたまバーで会ったんですよね。

O:うん、たまたま会ったね。

S:その縁てすごいですよね。

O:あの時もちょうど、You´re Under ArrestのインタビューをMilesにするという何日か前で、そのインタビューのカメラマンとバーに行ってMilesの話をしてたわけ、日本語でね。そしたら隣に変なあんちゃんがいるわけよ、ちょっと怪しげなヒゲ生やしたやつがね。そいつが僕らが言ってる「Miles」っていう単語だけは耳に入ったと思うのね。そしたら「Milesの話してるのか?」っていうから、「そうだよ」って言って。「俺今度の新作のジャケットの写真撮ったんだ」っていうから嘘だろって思って。信用しなかったんだけど、「すぐそばに俺のロフトがあるから観に来いよ」っていうから、なんか怖いなーって思ったんだけど、こっちは二人だし、でも行ったら向こうにまた変なやつがいたらダメなんだけどさ。まぁとりあえず行ってみようかなってね。

H:うんうん。

O:行ったらほんとにねぇ、あったのよ!その人Anthony Barbosaっていう実は有名なカメラマンでPrinceのジャケットも撮ってるんだよね。Milesの写真もまだどれがジャケットになるかわかんないけどって言って、あのジャケットのパターンを何種類も見せてくれて。不思議な出会いだったね。

S:引きがありますねー!

H:うん、引きがある。だってそれで、住んでらっしゃったマンションの…

O:そうそうアパートのね。僕のアパートは安いアパート、隣は高級アパートだったんだけど、そこにArt Blakeyが住んでいて。

S:うわー!

O:それから当時Art BlakeyのバンドのメンバーだったからBranfordとWyntonのMarsalis兄弟がそこに引っ越して来て住んでたの。僕はWyntonと最初に知り合って、それでWyntonのとこに行ったらBranfordが一緒にいるわけだよね。そしたら実はArtもいるんだよって言って、これから会いにいこうってなってさ。フロア違ったんだけどArtの部屋に行って、こいつは俺らの隣に住んでるやつだって紹介してくれたんだよ。Art Blakeyって日本人が大好きなんだって。

H:あ、そうなんですか。

O:自分の子供にタロウとか名前つけてんだよ。

S:えー!

H:あ、そうですね!ケンジくん…

O:そうそうケンジ。日本人大好きなんだよ。それで喜んでくれてね。
Art Blakeyはもうしょっちゅう世界中ツアーしてまわってるじゃない。でもたまーにニューヨーク戻ってくると、嬉しいことに電話かけてきて 「隆夫、暇だったらお茶飲みに来い」って誘ってくれて。

H:うわー

O:だから何度もArtの部屋に呼んでもらったんだよね。

S:すごーい。

O:あのひと料理もうまいんだよ。BBQとか、まぁアメリカ人よくやるけどBBQやったり、それから車の運転が好きだから、自分のバンドの楽器をミニバンに積んでシカゴくらいまで運転してっちゃうからね。
その頃でもう60過ぎてたから元気だよね。

H:へー

O:それでハーレムの方のジャズクラブに行くときも楽器積んで運転してくわけ。「隆夫、乗れよ」って言うんで乗ってさ。メンバー誰も乗らないんだよ、「俺ら地下鉄で行くから」ってニヤニヤして笑ってるのね。なんで乗らないかっていうと、ものすごいめちゃくちゃな運転するんだよ!マンハッタンの中って平戸くんわかるでしょ?あんまりスピード出せないじゃない!

H:わかりますわかります。

O:それをもうねぇ、ハンドル捌きもすごくてぶつかるんじゃないかっていうくらいグルグル動いてとばして行くわけ。そんな中着いて 〝はぁ〜〟とか思うと、メンバーがちょっと遅れて来てニヤニヤしてるんだよ。わかってるんだよね。Art Blakeyは、Art No Blakeyって俺ら呼んでるんだよ。あはは。

H:あはは。

S:あはは。

O:そういう落ちがあるんですけどね。

H:なるほどね〜。あはは。
そういう落ちがついたところでですねー、来週も小川さん是非ですねー…

O:寄らせていただきます。

H&S:ありがとうございます!

H:はい、ということでですねー、もうほんとに時間が足りません。来週も来て下さるということで、次回も楽しみにしたいと思います。最後にですね、小川さんのリクエストをお届けしようと思ってるんですが、何にしましょう。

O:僕がMilesとはじめて会ったのが、1985年に発表されたYou´re Under Arrestというアルバムのインタビューだったんですけど、そのアルバムからタイトルトラックを聴いてください。

H:はい、ということで今日のゲストは小川隆夫さんでした!ありがとうございました!

O:どうも有難うございました。

You´re Under Arrest

Miles Davis「You’re Under Arrest」
iTunes https://itun.es/jp/Lievl

H:今週はゲストにジャズジャーナリストと小川隆夫さんを迎えてお送りしましたけれども、いかがだったでしょうか?

S:もう話足りないですね!

H:ねぇ足りないですよね。小川さんの世界に引き込まれたという感じですよね。

S:はい、いろいろ勉強もさせてもらいました。

H:やっぱりMiles Davisの話だったり、すごい興味深い話でなかなかああいうエピソードはないですよ。

S:ほんとに引きを持っていらっしゃる方でタイミングといい、すごいですよね。

H:あとArt No Blakeyの話ね!

S:おもしろかったですねー

H:来週も来てくれるということで!

S:楽しみですね!

H:はい! この番組では毎週テーマにあわせたJAZZナンバーをセレクトしてお届けしているんですけれども、クリスマスまでは二人がセレクトするクリスマスナンバーをお届けしております。今週はStellaさんが。

S:はい!

H:Stellaさんがって俺久々言ったよ。

S:あはは。あれって思いました。

H:そうだよね。Stellaちゃんがね、選んでくれましたー

S:はい、今バックで流れておりますエンディングソングはThe Roy Meriwether Trioの『ジングルベル』です。

The Roy Meriwether Trioの

The Roy Meriwether Trio『ジングルベル』

H:すごいポップで楽しげな。

S:そうなんですー。ほんとに楽しい曲なので、ぜひみなさんにお届けしたいです。

H:そうだね!
では皆さんカジュアル&リラクシングな週末をー。

S:そしてみなさん、素敵なクリスマスを!

H&S : ばいばーい!

【Stella BLOG】
みなさんこんにちは、Stella.J.Cです。
小川さんのお話、聞き入ってしまってあっという間に時間が過ぎちゃいました。なかなか経験できないような、そして聞けないようなお話ばかりですごく楽しい時間でした!
小川さんて本当に引きが強い!こんな広い世界でたまたま入ったバーにMilesのYou´re Under Arrestのカメラマンが。しかもそのアルバムのインタビューを数日後にするというタイミングで。本当にタイムリーですよね。たまたま住んだ隣のアパートにArt Blakeyがいたり、Marsalis兄弟が越してきたり。こんな偶然て滅多にないですよね!私がこんな経験をしたら、もう怖くなってしまいそうです!実はまだまだたくさんのお話をしてくださってたんですが、残念ながら時間が足りず…。みなさん来週もぜひ楽しみにしててくださいね!!